バスにおけるデジタルサイネージの活用例や導入メリットを解説
2025/1/27
近年「デジタルサイネージ」を自社の成果向上のために導入し、商業施設や公共交通施設、待合室などに設置している企業が多く見られるようになってきました。
しかし、デジタルサイネージの導入を検討する際に、
「デジタルサイネージ用モニターとテレビ用モニターって何が違うのか?」
「テレビで代用はできないのか?」
このような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、デジタルサイネージ用モニターとテレビ用モニターの違いやデジタルサイネージ代用の可不可などについて解説していきます。
デジタルサイネージ用モニターとテレビ用モニターの違いを7つご紹介していきます。
・ 使用目的
・ 耐久性
・ 再生方法
・ 設置場所
・ 輝度
・ タッチパネル機能
・ 管理機能
それでは、1つ1つ詳しく解説していきます。
デジタルサイネージ用モニターは、情報発信や広告表示が主眼で、制御や更新がリモートで可能です。そもそもデジタルサイネージは商業的な情報発信に特化しており、視聴者の注意を引くための多彩なコンテンツ提供を意識し作成されています。
対して、テレビは番組や映像コンテンツ鑑賞が中心で、個別制御や遠隔更新は限定的です。
デジタルサイネージ用モニターは、室内だけでなく屋外でも使用されることが想定されているため、雨や風、直射日光などにも耐えられる設計になっています。
長時間のコンテンツ配信・案内対応などを可能にするため、16時間〜24時間連続稼働できるデジタルサイネージ用モニターも数多くあります。
デジタルサイネージのモニターにはLEDが使用されている商品が多く、LEDビジョンの寿命は約5万時間と言われています。
また、デジタルサイネージの法定耐用年数は3年と財務省により規定されていますが、正しい使用方法で活用し定期的なメンテナンスを行うことで、物理的に5年程度は使用可能だと言われています。
とはいえ、これらは24時間の稼働を前提とした耐用年数なため、実際に使用する稼働時間や状況により異なると言えます。対して、テレビ用モニターは屋外環境での使用を想定して作られてはいないため、デジタルサイネージとは異なり屋外使用は故障の原因に繋がります。
また、液晶テレビでは液晶パネルにバックライトを照射し映像を流します。このバックライト自体の寿命が約8~10年と言われているため、室内使用や扱い方により、耐久性はテレビが高くなると言えます。
参照:主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁
デジタルサイネージ用モニターは、一般的にデジタルサイネージプレーヤーや外部メディアプレーヤーを介してコンテンツを再生します。これらのプレーヤーはUSBメモリーやストリーミングデバイス(STB)を利用し、高度なコンテンツ制御機能を備えています。専用の管理システムを組み合わせることで、遠隔地からのリアルタイムなコンテンツ更新やスケジューリングも可能にします。
対して、テレビの再生方法は通常、外部信号源からの入力に依存します。主にアナログ・デジタルの地上波、ケーブル、衛星などの放送信号を受信し、それを映像と音声に変換して表示します。また、HDMIやコンポーネントなどの入力ポートを介して、外部機器(ブルーレイプレーヤー、ゲームコンソール、ストリーミングデバイスなど)からの映像や音声も受け入れることができます。
デジタルサイネージ用モニターは、設置場所を限定することなくあらゆる場所に設置できます。
例えば、スタンド式のデジタルサイネージであれば床上、壁掛けや天吊り可能なものであれば壁面や天井、さらにビルの屋上などにも設置可能です。場所の広狭によって縦置きだけでなく横置きにもできるため、目的に合わせ効果的に配信することが可能です。
対して、テレビの設置場所は前途でもお伝えした通り室内使用の設計であるため、屋外使用は故障の原因となります。屋外使用の専用カバーなども基本的に販売はされていません。
輝度とは、画面の明るさのことを指し、高い輝度は屋外や明るい環境での視認性を向上させます。直射日光や周囲の明るさに対し、情報が鮮明かつ引き立って表示されることがモニターの屋外使用では重要になり、1000 cd/m2以上と高い輝度が必要になってきます。
そのため、デジタルサイネージ用モニターは400〜1200cd/m2程度と高輝度なものが多めです。室内でも屋外でもしっかりと情報配信する必要があるため、ディスプレイの輝度は高い方が良いですが、輝度の高さと比例し価格も上がっていきます。
対して、テレビは室内での視聴用として設計されているため、標準値で200cd/m2程度、中には500 cd/m2を超える商品もありますが、デジタルサイネージ用モニターに比べ輝度は低めです。輝度の低いテレビを屋外で使用すると、例えば直射日光で必要な情報が見えにくい等の問題が発生してしまいます。
デジタルサイネージ用モニターとテレビの主な違いは、タッチパネル機能の導入にあります。
デジタルサイネージ用モニターは、多くの場合インタラクティブな体験を提供するためにタッチパネル機能を搭載しています。これにより、ユーザーは画面上のコンテンツに直接触れて操作でき、情報を自由に閲覧・操作できる対話的な環境が構築されます。
対して、テレビ用モニターにはこのようなタッチパネル機能が組み込まれておらず、主に視聴専用のメディア再生が中心です。テレビをタッチパネル化できる外付け型タッチ型ユニットも販売はされていますが、対応するテレビは限定的です。
デジタルサイネージ用モニターのタッチパネル機能は、店舗や展示会などで顧客との双方向コミュニケーションを可能にし、情報発信の効果を高める重要な特徴と言えます。
デジタルサイネージ用モニターは、クラウドベースの管理システムやデジタルサイネージプレーヤーを活用し、遠隔からのリアルタイムなコンテンツ管理が可能な商品も少なくありません。これにより、複数のディスプレイを統合的に制御し、柔軟かつ動的な広告キャンペーンや情報表示が実現できます。
対して、通常のテレビは外部からの信号に依存し、制御機能が限定的で、広告変更や特定の地域へのターゲティングが難しい傾向があります。
デジタルサイネージは商業環境において、情報発信の効果的かつ集中的な管理が可能であり、これがその特徴的な価値を構築しています。
ここまで、デジタルサイネージ用モニターとテレビの違いについてご紹介してきましたが、デジタルサイネージのより詳細な情報を知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
⇒デジタルサイネージとは?【種類・仕組み・デメリットについて】
デジタルサイネージはテレビでの代用可能かということですが、結論からお伝えすると「不可能ではないが、デジタルサイネージの方が機能性・配信面ともに優れている」と言えるでしょう。
テレビはデジタルサイネージより機能性等は劣ってしまいますが、不可能ではないため代用方法と注意点をご紹介します。
HDMI入力端子・USB端子が搭載されているテレビであれば代用可能で、この2つはテレビの側面や背面に差し込み口があることが多いため、事前に確認しましょう。
STBは、HDMI・USB端子を接続させる機材で、デジタルサイネージを表示するために必要となるものです。
HDMIかUSB端子、そしてSTBを用意すれば代用は可能となります。
テレビで代用する際には、これまで解説している通り以下の点に注意しましょう。
・ 屋外で使用しない
・ 長時間の使用を控える
・ 縦置きは不可能なため設置場所を確認する
このような事項に注意し、正しい使用方法で代用してください。
晴天であれば屋外でも使用は可能ですが、モニターの輝度が太陽光に負けて見づらくなります。また、屋外用の防水カバーも販売はされていますが、形状が異なり使用できない商品も少なくありません。
デジタルサイネージの選び方については、下記のような要素から選択を検討しましょう。
・ 使用目的
・ 屋内?屋外?
・ 設置方法
・ 輝度
・ 機能性
まずは使用目的を確立させてから、使用目的に適した設置場所や設置方法を決めましょう。
そして、機能に関しては、高性能で安全性の高いものを選択することで、自社の成果向上にいち早く繋がることが期待できます。
とくに屋外使用の場合は、輝度の低いものだと画面が見えづらく有益な情報をキャッチしてもらえない可能性があるため、高輝度のものを選択しましょう。
より詳細なデジタルサイネージの選び方について知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
デジタルサイネージをテレビで代用することは不可能ではありませんが、企業や商品・イメージの認知向上、集客強化などを目的にデジタルサイネージを導入するのであれば、デジタルサイネージ用モニターを活用するのがよいでしょう。
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デジタルサイネージの導入を検討中の方は、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
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